独立しても3年以内に廃業する3つの理由

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近年、士業の生き残り競争は激化しています。昔のように、「紹介」だけを頼りに、受け身の姿勢でいては士業として存続するのは難しい時代です。

現に、独立しても3年以内に廃業してしまう士業は非常に多いです。士業によっても異なりますが、廃業率は6割を超えます。なかでも行政書士は、9割を超える廃業率です。

なぜこんなにも廃業してしまうのでしょうか? その理由はさまざまにありますが、ここでは廃業理由の中でも主だったものをご紹介します。

廃業につながってしまう要因をあらかじめ知っておき、廃業することがないよう対策していきましょう!

資金不足

独立しても3年以内に廃業する3つの理由 資金不足

1.「楽観的」に開業すると失敗する!

短期で廃業に至る理由は、ほぼ「資金不足」です。
独立時には、当然それなりの資金を用意しているはずなのですが、多くの士業が開業してすぐに資金がまわらなくなってしまいます。

それはなぜでしょうか?
業務によっては、仕掛りの状態が何か月も続くことがあるからです。士業の業務の性質上、多くの場合が成功報酬なので、費用はどうしても先行して自費で出さなくてはなりません。

独立する際、どうもここの見通しの甘い先生が多いようです。「なんとかなるだろう」と楽観的に開業してしまうケースが目立ちます。もちろん事業をする上では楽観的であることも大切なのですが、こと資金に関しては、悲観的になっておいた方が無難でしょう。資金は事業の体力です。資金がなくては、事業は存続できません。

2.潤沢な資金を用意していても、危ない!

気をつけなくてはならないのは、仕掛り分も考えて、潤沢な資金を用意していたとしても行き詰るケースもあるということ。なぜならこれは顧客先にもよりますが、顧客によっては業務終了後もなかなか入金がないこともあります。資金繰りがよくない顧客からの案件は要注意です。業務終了後、2か月や3か月入金がないことはざらにあります。私自身、顧客の開業時許認可の際、開業後半年ほど入金を待たされた経験もあります。

できれば費用は前払いにして欲しいとお伝えするのがベストです。ただ、開業したてで仕事が欲しい士業にとって、そこを厳密にするのはなかなか難しいのが現実。受任することを優先にして、費用面をゆるくしてしまうことは多々あります。

ただ、無い袖は振れません。自分の余力を見極め、仕事はあるけどお金が足りないという状況は避けるようにしましょう。仕掛り分の費用を出せないのなら、受任するべきではありません。受任するなら、なんとしても「前払い」もしくは「着手金」をいただくようにしましょう。

主力分野の業務ができなくなる

独立しても3年以内に廃業する3つの理由 主力分野の業務ができなくなる

1.業務領域を絞り込むと危険!?

事業の状況は、外的要因によって、大きく一変することが少なくありません。士業にとって、大打撃になるのが、主力としていた業務ができなくなることです。

  • 法改正で業務内容が変わった
  • 同領域で、強力な同業者が出てきた

など、外的要因により、主力業務の存続が難しくなることは珍しいことではありません。
専門性を向上させるため、業務の品質を向上させるため、業務領域を絞ることは多くあります。業務領域を絞れば絞るほど、専門性・品質はますます向上します。同じ業務領域のものをこなしていれば、当然慣れによりスピードも上がり、業務効率はとても良くなります。一見、業務領域を絞ることは、良いことづくめです。

しかし、これは「法改正」や「競合」などの外部の「脅威」に、非常に弱い状態。
こういった弱点をつぶすため、業務領域は絞り込み過ぎない方が良いでしょう。外的要因により廃業に追い込まれないためには、リスク分散をはかっておくことが必須です。

2.専門性をアピールするのは◎

ただ、専門性や他社と差別化をはかるために、業務領域を絞った見せ方をするのは、全く問題ありません。ホームページを複数持って、このホームページは「相続税メイン」、こっちのホームページは「離婚問題メイン」とするのはむしろ推奨されるべきでしょう。顧客からすれば、専門性が高いのは魅力的に映ります。先生側からすれば、実際には両分野扱うわけですから、リスクヘッジもきちんとできている状態です。

業務領域を実際に絞ってしまうのと、絞った見せ方をするのとでは、全然話が違うことは頭に入れておいて欲しいと思います。

業務過多になる

独立しても3年以内に廃業する3つの理由 業務過多になる士業に限らず、どんな仕事もそうですが、体が「資本」です。とくに士業は、一般企業に勤めるよりも細心の注意をはかっておいた方が良いです。

開業後、3年ほどは補助者や従業員を雇えないと考えておいた方が良いでしょう。その間は、すべての業務を一人で行わなくてはいけません。

当たり前のことですが、独立したら、仕事を休めば収入はゼロです。逆に受任の数が増えれば増えるほど、収入が増えます。そのため、開業時、資金が苦しいときは、多少の無理をしてでも受任してしまうケースが少なくありません。結果、業務過多となってしまう先生が非常に多いのが現状です。

しかし、体を壊してしまっては本末転倒。通常の会社を起業した場合は、士業がサポートしてくれる頼もしい存在ですが、士業が独立開業したとしてもサポートしてくれる存在はいません。体を壊して業務の継続が難しくなることがないよう、業務量とからだへの影響、資金のバランスをよく考え、コントロールすることが大切です。

この記事のまとめ

  • 独立開業してから3年以内に廃業する士業は、6割以上!
  • そうならないための3つのNG!
    ①楽観的になる
    ②業務分野を絞り込む
    ③受任件数を増やしすぎる
  • 業務量、資金、健康のバランスが大切。事業は計画的に!
この記事を書いた人
坂本義和

坂本義和

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